また教育相談

担任の先生と闘うことにしました。

闘う、というのは先生に対して何か物申すということでは(まだ)なく、

先生を心から信頼して、指導されたことについて真剣に検討する…ということはできない、という方向に気持ちを変えるということである。

 

前回教育相談について書いてから今日までの間に2回教育相談に行っていますが、私の方の面談は完全に「先生に対する愚痴を話す場」となっています。「お母さんが辛そうなので、少しでも心が軽くなるようにここでは何でも話して下さい」と言われたので甘えています。でも愚痴を言うのにもすぐ飽きてしまったので、近々ある個人面談の作戦を立てたり、夏休みの宿題への取り組ませ方を聞いたり、学校への物申し方を教えてもらったりしています。建設的に。

 

そして、以前書いた「思わず『それは困った』という顔をしてしまうような困った事態」というのは先生の言動(記事に書いた以外にもいろいろ言われています)のことなのですが、事態が重く捉えられたのか、教育センターから学校に状況の確認がなされたようです。

教育相談に行ってきた - 見て見て!書いたよ!

結果(薄々気付いてはいたが)、クラスがかなり荒れていて先生はキャパオーバー状態、二学期からは学校全体での立て直しが決定している、と校長から報告があったという。息子自身の問題もあるが、そのせいで集中できないということもあるようだ。

それを聞いて先生に一言言ってやろうという気は失せたものの、でもキャパオーバーだからといって何をしてもいいのか!?という気持ちはあるんですよね。だから冒頭に書いた通り、信頼はしないけれど淡々と対応していこうと思っています。

 

教育相談の先生、担任の先生について若干煽り気味なのが気になるところなのですが…(私の気持ちを軽くしようとしてくれてのこと?)。でも、認識に間違いがあったときはきちんと正してその先の話し合いに繋げてくれるので信頼できます。

息子の方も、息子担当の先生とすっかり打ち解けて楽しそうに遊んでいます。息子なりに学習や友人のことで悩んでいるようなので、先生に相談してくれないかなと思っているのですが、まあ、相談するもしないも自分で決めてうまくやってくれ。

確かにやっかいな性格ではあるので、これからもよく見ていかなくてはいけないことは間違いない。教育相談とは別に、医療機関には行こうと思っている。その先のことはできるだけ本人の希望を聞いた上で、その都度考える。

次は、夏休み明けに行きます。

すてきなギャングエイジ

現在小3の息子。ギャングエイジの入り口…になるんでしょうか。

友達の間で「ウザイ」「ババア」などの「汚い」言葉が流行っているらしく、

「ダメだって知ってるけど言ってみたいんだよ!」と言いながら私に向かって「ウゼーんだよババア!」とか言ってみてくるんですが、そんな前置きをいちいちするところがまだまだかわいいですね。言われた私の方は「言ってみてる」レベルのときは「言いたいんだったら言ってみていいよ〜でもこっちも言い返すからね〜」と受け流しています。不適切だと思うときは叱ってますが。

 

さて、そんな息子たち、学校でも「汚い」言葉を使いたいが、そこは先生にガッツリ怒られるようなんです。

そこで彼らがどうしたかというと…

フィクションの世界でそれらの言葉を使うことにしたのであった!

小2の国語で習った『ふきのとう』の、

 よが あけました。

あさの ひかりを あびて、

竹やぶの 竹の はっぱが、

「さむかったね。」

「うん、さむかったね。」

と ささやいて います。

この部分の会話を

「うざいね。」

「きもいね。」

などと変えて、国語の音読のように真面目に読むギャグが流行っているのだという。

それを聞いたとき、「うまい!」と思ってしまった。センスあるなあ。そうだよねーフィクションということなら大人は手出しできないよねー。

教育相談に行ってきた

第1回の教育相談に行ってきました。

自治体の教育相談センターで親子別々に面談をしてきました。

私の方は、生まれてから最近までの様子をお話ししました。息子が何を話していたかは知らない。

話してみての感想は、相談員さんの聞く技術が高い。こちらが何を言っても表情を変えない(例えば、困った事態について話しても「それは困った」という顔をしない)ので安心できる。あと「こういう事態があって、こう対応されたのですね(あるいは、こう考えられたのですね)」というまとめが的確。例えて言うならものすごく聞き上手な美容師さんという感じ。いろいろお話しして、何も解決していないのにこんなにスッキリしていいの⁉︎っていうくらいスッキリして帰ってきました。

まだ、1回目の面談が終わっただけであるので、具体的に何をどうするかなどは次回以降検討していくことになりました。

 

具体的なことは何も言われなかったけど、何となく察したこと。

この状況を一気に解決するような「薬」だとか「教育法」などというものはない(そりゃそうですよねー)。本人の様子を見ながら、本人と親とが協力していろいろな方法を試していくことになる。そして本人の努力がすごく必要だ…。

 

担任の先生の「薬」発言については、もしかしたら思ったことを全て言わずにはいられない人なのかと思った。あと「社会に出たらやっていけない」は、最近保護者会があったんだけどそこで全員に対しても言ってた。でも、同じ言葉でも全員に対して発せられたものと、現在進行形で悩んでいる親に対して一対一で発せられたものとは破壊力が違うわけで。先生の性格や事情を察して気を遣ってあげる、というのもおかしな話であるわけで。社会人なんだから問題の解決が第一でしょう。面談や保護者会での言動を見て「何だか、おかしい」気もしている。

子供の前ではそんな疑問を感じていることなど全く見せませんが。

今の時点では先生や学校に何か物申すつもりはなく、先輩ママに先生の評判を聞くくらいかなあ。

読むと、ものすごく感情を揺さぶられて涙が出る一歩手前のような状態が続いた後、少し元気になれます(『困ってるひと』感想)

タイトルは、あくまで私の場合です。 

困ってるひと

困ってるひと

 

 概要とかあらすじはいちいち書かないよー。

この本、最近古本屋で買った2011年8月発行の雑誌『ケトル』の巻末のカルチャーコーナーで薦めている人が2人もいたことから興味を持って読みました。2011年の本だから出版されて割とすぐの時期から話題になっていたんだね。私はこの本の存在は知っていたけど、そこまで話題になっていたことは知らなった(『桐島』同様、いろいろあって本を読む時間がなかった問題)。その後文庫にもなったということは、それだけ多くの人の心を掴んだってことなんだろう。

 

とにかくすごいユーモア。常に熱はあるし痛みはあるし、検査の様子とか「おしり流出」の処置の様子とか、とても大変な状況のはずなのに、文章は全編がユーモラス。そうしなければ書ききれなかったのだろうが、それだけではなく作者の大野さんの人柄もあると思う。あとやたらと「女子」という記述が出てくるんだけど、これは大野さんがそこだけは譲れない部分なのかな。

 具合が悪くなってから検査を受けて難病とわかり、入院し、探りながら治療をし行政手続きをし、最後には自分から退院して一人暮らしを始める(ただし、病気は続く)。時系列通りに本は進んでいくんだけど、単に出来事をなぞっているだけではなくて、後半の「おしり流出」から恋そして退院へは文章にどんどん力が入っていくので、疾走感がすごい。感情を揺さぶられて、もう常に涙が出る一歩手前のような状態で読み進んだ。そして読み終わったあと、改めて「はじめに」で彼女がいう「絶望は、しない」ということがとても心強く思えた。

 

難病になったことについて彼女は「くじをひいた」と書いているけれど、これほどまでに大変なくじを引いても、生きていくのが人なんだなあ。

彼女の「エクストリームな」苦労とは比べようもないが、私も社会的には弱者であるので(非正規で貧困なシングルマザーね。あと、そこにいたるまでの諸々の戦いね。そして、戦いは続く)、現状の綱渡り感と、制度のめんどくささには共感した。

いつ、誰が、どのように「当事者」になるかなどわからないが、たいていのひとは何事かアクシデントに遭遇したり、病気になったり、老いたり、死んだりする。ギャンブルのように、ロシアンルーレットのように、宝くじのように。それらはあまり考えたくないことがらではあるが、あまりにも関心を持たず放置プレイをしすぎたため、「当事者」となったとたんに、砂のお城で「モンスター」と闘わされることになる。

我が家なんて私だけでなく誰か一人に何事かあれば立ちゆかなくなってしまうから。もちろん生き延びる方法はあるだろうけど、今と同じようには暮らせなくなってしまうだろう。でも、生きていこうと思った。

教育相談を受けることになった

この件、一段落してからまとめて書くよりも、その時々で自分が感じたことを記録しておきたいので、進行形で書いていきます。

 

現在小3の息子の学習の様子で気になることがあると担任の先生に言われたので、話を聞いてきました。

先生いわく、

  • ノートの字が汚い
  • 板書に時間がかかる
  • 板書や、課題への取り掛かりが遅い
  • 周りの子にちょっかいを出してしまう

とのことで、様子が気になるので市の教育相談を受けてみてはどうかとのことでした。

私としては、相談を受けるのはちっとも構わないです。最近は特に勉強が辛そうだったので、少しでも本人にとって良い方法があるならそれを知りたいし、親として学びが必要ならば学ぶし、実際に教室で人手が必要ならば可能な限り協力しますよ。本人のためなら。

 

dnnn.hatenablog.comこんな苦労もしたわけですが。メッチャ大変でした。

 

ただ、私が納得できないのは「本人がどう感じているかよりも、まず他のお子さんに迷惑がかかっていますから」と言われたことです。

他のお子さんに対しても先生に対しても迷惑がかかっていることは非常に申し訳ないと思っています。

でも、ベテランの先生なのですが、こちらが1話したことに対して10くらいの「教え」が返ってくるんです。しかも、ネガティブな推測つきで。誤解されている部分もあり、そのような部分については誤解されたままなのも嫌なので訂正するのですが、少々疲れてきました。

「この子は10年後社会に出たらやっていけない」とか。他にも「本人は周りの子と比べて何も理解していない」というような、親として辛くなるようなこといろいろいろいろ。

そして、教育相談を受けます、と決めただけの段階なのに「どんな子でも教育を受ける権利はあります」「薬でよくなるらしいですよ」などと言われたのですが、薬って医師とよくよく相談して、本人の様子を見た上で使うと決めるものじゃないんですかね。

ともかく、先生の発言に戸惑っていることも含めて相談してこようと思っています。

『ズートピア』感想

※ネタバレを気にせず感想を書いています。
 
ズートピア』を観てきました。
 
当初は観に行くつもりはなかったのですが、子供達がお気に入りの「ズーラシアンブラス」が日本語版のエンディングを演奏していると知って「じゃあ観にいこうか?」と、家族3人で行ってきました。息子とは『スター・ウォーズ フォースの覚醒』を観に行きましたが、娘とは初めて一緒に観るオトナ映画です(アニメ映画は一緒に観に行っていますが、大人も楽しめる映画、という意味で)。
 
娘は怖がりなので、怖いシーンで騒いだりしないか心配だったのですが、とりあえず大丈夫でした。研究所の怖いシーンでは、二人とも目と耳を塞いで丸くなってましたが。
それより、子供達がそれぞれの個性を感じさせる楽しみ方をしていたのが新鮮でした。感受性が強めな娘は、ジュディが田舎に帰るシーンで号泣。音楽好きな息子は、エンディングで自然に手足でリズムをとってしまっているなど。
とにかく「映画を一緒に観て、あーだこーだ感想を言い合う」体験を家族全員でできたのがとても良かったです。それぞれが何かを感じ取ってくれればいいなと思います。
 
私?
 
私の感想はねえ!
ボゴ署長最高!!!厳しいけど嫌がらせでやっているわけではないのだ。新人の紹介とか、ジュディだけでなくニックのときもやらなかったもんね(そして、それに対する反応がそれぞれ違うのが個性なのだ)。私は『ズートピア』の一番のポイントは「警察官に悪い人がいない」ことだと思っている。ホームである警察に悪い人がいないからこそジュディはあれだけのびのびと頑張れるのだ。
「頑張り」と書いたけど、私にとってこの映画は「ジュディの頑張り物語」だ。よく言われる「差別」とかそういうテーマは、味付けでしかない。ジュディほんとよく頑張るよ…序盤の警察学校で人一倍頑張るシーンで既に泣ける(親目線)。あと警察署のオフィスの大型動物サイズの机を意に介さないとか、「駐車違反100件」と言われて「じゃあ午前中に200件!」とか。しかも女子力が高いって…私服は可愛いし、Mr.Bigの娘(真に女子力が高いのはこの方なのだろうが、いやジュディもフツーに女子力あるよ)の髪型を褒めたことがピンチ脱出につながるわけだし。まったく、女性に嫌われない最強のヒロインかよ!私も好きだよ!
そんな感じで「ジュディが頑張って、事件が解決して、良かった」ぐらいしか思いつかないかなあ感想は。だってズートピアの未来は明るいでしょ。エンディングのダンスを見れば明らかなことだ。
 
個人的な好みで言えば、『インサイド・ヘッド』の方が好きです。あれは、心のえぐられ方が半端なかった。でも『ズートピア』はいい映画だし、観に行ってしばらく経つ最近になっても子供達からポロっと感想が出てきたりするし、「急ぐべき時にナマケモノごっこ」とかして楽しんでますよ。
 
あと様々な小ネタが最高です。私が一番「今の場面もう一回観たい!」と思ったのは「海賊版DVD」のパッケージです。ああいうの大好きです。
あと気になることとしては、人口的にはマイノリティである肉食動物がズートピアに来るときはどんな感じになるのか。意識的に警察などの仕事を選んでズートピア入りするんですかね。そこは「ボゴ署長青春編」として警察学校〜新人警官時代のスピンオフに期待するか(ないよ…しかもよく考えたらボゴ署長草食じゃん。ただスピンオフが観たいだけっていう)。あとナマケモノの頭の中はどうなっているのか。最後のオチを見た後では「彼の頭の中の時間の流れは我々の理解の範疇を超えている」ことは確かでしょう。きっと四次元以上。

 

ズートピア (まるごとディズニーブックス)

ズートピア (まるごとディズニーブックス)

 

 これに載ってるマンガがアメリカンで楽しい。下のリンク先にマンガの絵があります。

第1弾は『ズートピア』と『アナ雪』! コミックやクイズなどが楽しめる「まるごとディズニーブックス」 | ダ・ヴィンチニュース

『シェフ 三つ星フードトラック始めました』を見ていました

※ネタバレしています。
 

3ヶ月ほど前になりますが…

インフルエンザと学級閉鎖中のおうち時間に『シェフ 三つ星フードトラック始めました』を見ていました。

公開されていた時は見る気がなかったのですが、2015年タマフルシネマランキングの放課後ポッドキャストでオススメしている方が多数いたので興味が出てきて、借りて見てみました。
夜中に一人で見ようと思っていたんだけどレンタルDVDの返却日が迫ってしまったので子供達が遊んでいる横でなんとなく一緒に鑑賞、といういつものパターン。
このDVD、今はどうか知らないけど3ヶ月前はレンタル店でなかなか見つけられなかった。結構ヒットしていたと記憶していたので「2015年のベスト」的なコーナーを探したけど見つからず、一般の「人間ドラマ」的なコーナーも見てみたけど見つからず、もう一度「ベスト」コーナーを見てみたら、端っこの「コメディ」の棚にありました。コメディ…かなあ?
 
感想は、音楽がオシャレ、料理がオシャレ。
メディア拡散の様子の描き方が秀逸。我が家では、TwitterYouTube等のソーシャルメディア(特に、その「怖さ」)について説明する際によくこの映画を引き合いに出します。
 
とても良い映画だと思うんだけどね…ラストだけはどうしても納得できないですね。あんな風にすれ違いを反省して?復縁ができるなら、そもそも離婚なんてしねーよ!!!という話ですよ。まあ、物語的にはそれが一番ドラマチックだし、あのママは相当パワフルで魅力的な人だから、彼女ならありえるかなとも思えるけれど。でも、「ねーよ!!!」というのが離婚家庭の母として思うところ。途中ちょろっと出てくる下ネタより、このラストを見たときの方が、子供と一緒に見たことを後悔したわ。「ゲッ!」と思ったわ。ねーから。