ペーパードライバーは克服できるんです!

車の運転に悩むペーパードライバーに捧ぐ。
 
私ほど車の運転に向いていない人はいないと思います。
まず運動神経が全くない。学生時代、体育は10段階評価の3くらい。あとスピードが怖い、スキーなど絶対に止まれる速さでないと滑れない。昔、原付を買ったけどスピードが出るのが怖くて数回乗って手放した。そして性格がうっかり者。
そんな私が約1年半前から急遽車に乗る必要に迫られてほぼ毎日乗っていた結果、現在ようやく車の運転に慣れてきたなと思えるようになってきた。自転車を運転する感覚に近付いてきた。
車に乗ることになったとき、ネットで「運転  向いていない」「運転  下手」などと検索して、「でもみんななんだかんだ言って私よりは運動神経もいいんだろうし、向いていないといっても私よりは大したことないんだろうな」と思ってました。でもこんな私でも何とかなりました。大丈夫。
 
大学卒業後に免許を取りましたが、車を運転する機会がなかったのでペーパードライバーになりました。結婚して、夫が車を持っていましたが運転が怖いのでほとんど運転しませんでした。運転したのは帰省するときの交代要員としてのみです。子供連れでも、全ての用事は自転車で済ませていました。雨の場合は傘をさして徒歩か、バスでなんとかなっていました。
そこからなぜ運転が必要となったのかというと再就職をすることとなり、実家も遠いので子供の預け先を探す必要がありました。当時5歳の息子は通っていた幼稚園の預かり保育にするとしても、2歳の娘は保育園に入れなければならない。しかし、家から通える距離の保育園に空きがない(週3くらいで働こうと思っていたので余計になかった)。それなら社内保育園のある会社にしてやる!と思ってハローワークで紹介してもらったら割とすんなり決まりました。
 
決まったはいいものの、会社(家から約10km)の場所がうちからだと車でないと行きにくい場所なのです。子供を連れて行く必要もあるので車で行くしかありません。
入社までの二週間くらいの間に何度か練習したけど、いきなり上手くなるわけがないので「ギャー!」とか「ヒー!」とか言いながら車通勤が始まりました。
 
私の家は都心から急行電車で30分くらいの都市にあります。
家から会社までの経路は、1.家の周り(道が狭い)〜2.交通量ある国道〜3.幼稚園の周り(道が超狭い)〜4.交通量ある県道〜会社という感じです。
この中で3.がほんと大変なんです。車2台がようやくすれ違えるくらいの道が基本で、すれ違えない箇所もあり。でも嫌だけどやるしかないんです。車幅感覚は、半年くらいで何とか掴めました(でも普通の人よりだいぶ遅いと思う)。そして徹底して「かもしれない運転」を実行です。
 
あと1.です。車庫入れが超大変でした。家の前の道がすれ違いができないくらいの狭さなので最初に車庫に対して車を斜めにするとかできないんです。車庫入れの途中で左右から車がくるとパニックになります。車の後ろとか横とか車庫にこすりまくりました。
でも今車庫入れも何とかできるようになりました。当時の家からは引っ越したし、車も小さい車に買い換えたけど、今当時の車庫に当時の車で入れろと言われても多分できると思います。これは狭い車庫入れで鍛えられたからじゃなくて単純に回数をこなしたからです。広い駐車場に小さい車で何度も何度も入れれば、狭い駐車場に大きい車でもきっとできます!
 
最初に「自転車に乗る感覚に近付いてきた」と書きましたがほんとそんな感じです。自転車で電柱とガードレールの間をすり抜けるとか、狭い道で向こうから来た自転車とすれ違うとかありますよね。最近は車でもそれに近い感じで「やれやれ」と思いながら行えるようになってきました。
あと、この夏に250km離れた実家に高速を使って車で帰省してきたのですがこれで一気にレベルが上がりました。一般の道で加速するのが怖くなくなった。個人的に20kmの距離を1年間運転するよりも、(運転自体に慣れてからですが)500kmの距離を1回運転した方がレベルアップに有効だと思います。
※これは下にある徳大寺本にも書いてありました。
 
幸い、事故を起こしたことはまだありません。これからも気をつけます。あとはパンクなど急なトラブルに対処できたらもう少しドライバーとしてのレベルが上がりそうだけど、できれば経験したくないです。
今は仕事も週3より増やし、週末に子供のイベントで遠出することも(知らない道、山へも行きます)あるので、ほぼ毎日乗ってます。でもいつも「あーやだなー」と思いながら運転しています。事故って、自分がどんなに気をつけていても起こらない可能性はゼロではないので。
私が車を運転するときはほぼ子供を乗せているし、自動車保険に関係なくもない(微妙)会社で働いているので事故を起こしたくないんです。とにかく安全に目的地へ!を心がけています。
 
運転本です。

徳大寺有恒VS片山右京

決定版 女性のための運転術

決定版 女性のための運転術

 
女性に贈る 運転上手へのコツ

女性に贈る 運転上手へのコツ

 

※徳大寺本は今年新版が出たようですが内容未確認です。

この2冊は図書館で何度借りたことか。まず、車を運転することになったときに借りて勇気づけられ、運転にちょっと慣れてきた頃にまた借りて詳しく理解し、今もモチベーションアップのためにたまに借ります。

教え方のスタンスは、徳大寺本は「いいか女性たち、こんなところに気をつけろよ!!」という感じなのに対して片山本は「女性の皆さん、運転は怖くないよ~やってみようね~」という感じです。

 

内容は徳大寺本の圧勝です。
徳大寺本238ページ、片山本199ページと徳大寺本の方がボリュームも多いし、文字もぎっしり入っています。書き方も、徳大寺本は非常にネチネチと細かいですが片山本はサラッとしていて、これは運転にある程度センスのある人しか理解できないんじゃ…と思う個所もあります。

そ してどちらも、作者が女性ドライバーの助手席に乗る企画があるのですが、徳大寺本は初心者の一般女性5名なのですが片山本は片山氏の知り合いの自動車関連 の会社を経営している女性社長。初心者には参考にならない。片山本は一般道のみなのに対し徳大寺本は高速道路、山道での運転チェックもあるしね。
 

あとはこの辺も読みました。

運転がみるみるうまくなる本―マンガで覚える運転のコツとマナー

運転がみるみるうまくなる本―マンガで覚える運転のコツとマナー

 

 こ の本はマンガです。内容自体は普通の運転本なのですが、マンガだけあって初心者が出くわしそうな「ヒヤリ体験」の描き方に臨場感があって秀逸なんですよ (でも絵は下手だよ)。「右折したら歩行者がいた!」とか「見通しの悪い山道のカーブで対向車がはみ出してきた!」とか。あるあるネタとしてうなずきなが ら読めます。

あと、応用編として「運転に慣れたらトライしてほしいこと」の章があるのですが、ここの「同乗者への配慮」として迷惑な同乗者の例(運転の教え方が厳しい。教えるために乗っているのに助手席で寝る。道案内がメチャクチャ。)が載っています。これもあるあるです。

 

運転怖い解決ブック

運転怖い解決ブック

 

 この本は写真中心で、「こんなときにこうする」がビジュアルでわかります。

しかし初心者向けを装っていながらレベルが高いです。「一般道」の章にある一般道が片側2車線で駐車車両も多い、都内の道です。これ難しいよ…。あと「高速道路」の章はそんなにページを割かなくても良かったんじゃないかと思います。

 

結論:初心者には徳大寺本、あとは自動車教習所の教本があればよい。

 

一緒に頑張りましょう。