こちらを向かないクリス・ハートと『白い恋人達』
クリスハートのカバーを聴いて、初めて『白い恋人達』の良さがわかった。いい曲だ。
— のりちゃん (@gokigennoriko) 2014, 12月 6
そんなわけで今日もクリスハートを聞いてるんだけどさ…『毎日がクリスマス』ってオリジナル新曲なの⁉︎歌詞といい曲調といい古さをすごく感じるんだけど。槇原敬之の古き良きラブソング的な。オマージュなのかな…?
— のりちゃん (@gokigennoriko) 2014, 12月 8
先日、家族で出かけた際にクリス・ハートの最新アルバム『クリスマス・ハート』のPVが流れていたんだけど
私達、クリス・ハートってそのとき初めて知ったんだけど(ウチはあまりテレビを見ないし、子供が小さいから歌番組なんてなおさら見ないから)
すっかりハマってしまい、最近はこんな風に『クリスマス・ハート』ばかり聴いています。
ところでこの『クリスマス・ハート』のアルバム、ジャケットがいいなーと思ってたんですよ。
いいなー、というのは、クリスマスのキラキラした部屋で微笑むクリスがなんかいいなー(笑)というか
何だろう?かっこよさに脱帽するようなジャケットではなくて、何かムード歌謡的な雰囲気があるんですよ。そこが(笑)、というか、いや、私はこういうの好きなんで褒めてるんですが…
これです。
そしてなんとなく歌詞カードの中の写真も眺めていたんですが、歌詞カード中に載っている写真は
- 微笑みながらプレゼントを差し出すクリス(ピントはクリスに合っていなくて、プレゼントに合っている)
- クリスマスリースの飾ってある壁の前で、斜め上を見ながら微笑むクリス
そしてジャケット裏の写真は、プレゼント(1.とは別)を持って微笑んでいるが、鼻のあたりで写真が切れているのでこちらとは目が合わないクリス…
とにかくこっちを向かないんですよ!
そして気になってほかのCDをAmazonで調べてみると、全部こちらを向いていないんですよ!!
(スマホからAmazonの「詳細貼り付け」がうまくできないので画像のみ貼り付けます)
とにかくこちらを向いていない!
何で⁉︎何かソウルミュージック界にそういう作法でもあるのかと思ってこの本を引っ張り出してきて調べてみたんだけどそういった作法は特になかった。
この本はジャケット好きには普通に面白い本ですが…
レコジャケジャンキー! デラックスエディション CDジャーナルムック
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とにかく謎ですね。そして次回作のジャケットが気になります。きっと、次回作もこちらは向いていない気がします。
『白い恋人達』の話。
曲は普通にいい曲、佳曲だと思うけど詩がすごい。
「涙で心の灯を消して」「冬枯れの街路樹に風が泣く」「停車場(ていしゃば、と読ませる)」ってなかなか書けないよ。
私はこの曲のAメロBメロは「冬+北国+別れ+寂しい風景のスケッチ」だと思ってます。つまり、実際の「ある恋の話」ではなくて上記のような「冬で北国で別れで寂しくて悲しい風景」を桑田佳祐がとにかく叙情的になるようにいくつかスケッチしたと。だから例えば山下達郎の『クリスマス・イブ』のように一人の人間の心情をまるまる綴っているような詩ではないと思う。
そしてサビの部分は「盛り上げ装置」だと思う。実際に「涙こらえ」たり「泣き濡れた」りしているわけじゃなくて、悲しさを盛り上げている、「悲しいー!!」という感情を、キメの部分に英語を入れ、これでもかと韻を踏み美しく言い換えているんじゃないか、と思った。