お世話になりました

本日は私のためにこのような素晴らしい送別会を開いていただき、ありがとうございます。

 

この会社には2年間お世話になりました。大変働きやすい職場で、楽しく仕事をさせていただきました。そんな素敵な職場を離れるのは心苦しいのですが、なぜ辞めるのか?と聞かれると、他にやりたいことが見つかったからなのだ、と答えるよりほかにありません。

私事になりますが、少し話させてください。2年前、私の家に「お金がない」問題と「夫の浮気」問題が同時に持ち上がりました。同時に対処するのは大変でしたが、とにかく対処するしかありませんでしたので、私は就職活動を始めました。縁あってこのこの会社に採用していただき「お金がない」問題の方は落ち着く目途が立ちました。しかし「夫の浮気」問題の方はどうにもなりませんでした。

2年前の1月から就職活動を始めて2月に採用が決まり、2月末から働き始めましたが、3月末に夫が家を出て行ってしまいました。私は当初は離婚する気はなかったので夫に「帰ってきてほしい」と言い続けていました。その状態でよく仕事も続けていたと思いますが、家出の時はそれほど辛くはなかったのです。辛かったのはその後です。

いろいろと考えた末に離婚を決めたのですが、決めた後になって夫が家に帰ってきて居座るようになったのです。夫は長期休暇を取り、家の中で私を追いかけ回し、「もう婚姻関係は破綻しているんだから早く離婚届に判を押せ」と迫りました。私が「離婚することは決めているけど、養育費などについては来週弁護士に相談することになっているので、その後自分でもいろいろと考えてから判を押したい。1年待てというのではなく1週間の話なのだから待ってほしい」というと「それが待てねーんだよ!」と怒鳴りました。

そんなこんなで何とか離婚届を提出したのですが、離婚届を出し、自分の荷物を運び出した後も夫は「新居の風呂が壊れているから風呂に入りに来た」と言って家に立ち入るのです。夫の仕事は夜勤もあったので昼夜問わずでした。私が「友達の家に風呂を借りに行くのと同じくらいのマナーを守ってほしい。夜中とか、早朝には行かないでしょ。」と言うと、「ここは俺の家だ!」とキレました。

この期間がとにかく辛かったです。実家から交代で両親に来てもらい乗り切りましたが、今思えば当時の上司、今は別の部署になってしまいましたが小島さんにこのことを打ち明けて、しばらく仕事を休んで逃げても良かったと思います。でも私は仕事や、子供の幼稚園のことを考えて耐えてしまいました。逃げても良かったのによく頑張った、当時の自分にそう言ってあげたいです。それは本当に危険な橋で、自分で思っていたより大変なことだったんだと。

 

こんな風に実は非常にごたごたしていたので、1年目は皆さんに対して態度が悪い部分があったかもしれません。その点は申し訳ございません。しかし2年目に入り、磐田さんの部署で3ヶ月間、その後は現在まで古沢さんの部署でお世話になりましたが、日々の仕事を通じて皆さんの温かい心に触れる中で、自分の仕事の勘だけでなく生き方の勘を少し取り戻すことができました。最近は「そうだ、人間というものはこんな風に信頼に足るものだった」と思うと同時に「そうだ、私はこんな風に物事を考える人間だった」と自分を再発見しているところです。

皆さん本当にありがとうございました。お世話になりました。