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全部入りの『恐怖のおばけタワー』!

読書 育児 懐かし

先日小2息子に「何でも好きな本を買ってあげるよ」と言ったら選んだのがこの本でした。

恐怖のおばけタワー

恐怖のおばけタワー

 
これから起こることは真実とはかぎらない。でも真実かもしれない・・・
わかっていることはただひとつ。読んだらキミは後ろをふり返れない・・・

 

1979年生まれの私にとって怖い話の本といえばマイバースデイの怖い話シリーズか講談社の『学校の怪談』シリーズかという感じですが。

学校の怪談(1) (講談社KK文庫)

こいつです!

 

書店の怖い話コーナーは現在も活気がありますね。

『新・学校の怪談』シリーズ、『怪談レストラン』シリーズ、成美堂出版の『うわさの怪談』シリーズ、ポプラ社の『ほんとうにあった!?世界の超ミステリー』シリーズ。

私が個人的に好きなのはポプラ社です。画像が多めなのが良い。『うわさの怪談』シリーズがマンガあり、心霊写真あり、読み物ありで昔でいうところのマイバースデイ系で、子供のころはマイバースデイ派だったのですが大人になって好みが変わったようです。

 

 さて、『恐怖のおばけタワー』。

この本は小学校高学年女子を対象にしたと思われる『うわさの怪談』シリーズより対象年齢が低く、迷路や間違い探しがあり、また全ての漢字にふりがながふってあるので低学年から楽しめます。長い読み物もあるので、読む力は必要ですが。

そして「恐怖」の内容ですが、都市伝説、超能力、UMA、ゾンビ、学校の怪談、心霊ゲーム…と一般的に「怖い話」としてイメージされるものは全て入っているのではないでしょうか。

都市伝説の章に「人面犬」「口裂け女」だけでなく「くねくね」も含まれているのが今日的です。学校の怪談の章がブログやLINEのトーク画面風のレイアウトで語られているのも面白い。

超能力、UMA、ゾンビは…普通の怪談好きとしては「え?これも入れるの?」という気もしますがまあ「恐怖」全般としては良いでしょう。でも…この本の特徴的なところは、「実在の犯罪者」「刑罰・拷問」の章があるところなんですよ!

 

「犯罪者」の章では、「エリザベート・バートリが自身を語る」コーナーから始まり、ボニー&クライド、エド・ゲインなども登場する「悪人列伝」と続く。この「悪人列伝」、登場する悪人は10人なのだがなぜかジョン・デリンジャー推しでエピソードが3つも入っている。あと最近の悪人はアメリカ中心。どういった基準でこの10人を選んだのかが気になる。小説や映画の題材になったもの(子供がその事件について調べたいと思った時、調べる手段が多い)?と思ったけど説得力がない気がする。

 

そして「刑罰・拷問」の章は「刑罰博物館」という形になっており、案内人が拷問・処刑用具についてわかりやすく説明してくれるのでかなり読ませる。「アナタにピッタリの拷問は?」のコーナーでは、10の質問に答えると「あなたにふさわしい」拷問がわかるようになっており、息子は「ギロチン」だったのですが、他の拷問も気になったようで「鉄の処女って何?」「ファラリスの雄牛って何?」などと聞いてくるので内心「ゲッ!」と思いましたが、変に隠すのもどうかと思い本に載っている内容を平静を装いながらそのまま読み上げました。

鉄の処女

これは昔のヨーロッパの処刑具だそうで、女性の形をした棺の内側にくぎがうめこまれております。罪人を中に入れてふたをしめると、内側にある無数のくぎが罪人の体をさすというしくみになっております。くぎは急所をさけるように配置されているため、罪人がすぐに死ぬことはありません。たえがたい苦しみを味わいながら息絶えるのであります。

こんな感じで。

 

このような「実在の犯罪者」「刑罰・拷問」についての読み物って自分が子供の頃はここまで低年齢向けの本には載っていなかったと思うんだけど。実際、どうかと思うんだけど!親子で一緒に読むのは(私が)居心地が悪い。こういうのは一人でこっそり読むべきものだと思うんだよね(実際、私の本棚にもそういう本は何冊かあるし)。息子には、まだそういった概念はないから「読んで!」となるわけだけど。

 普通の「怖い話」は、大勢で盛り上がった方が楽しいものだから(百物語とかね)、線引きした方が良いと思うんだけどなー。

 

あと、この本の最終章は「お化け屋敷の作り方」なんだけど、これが超実用的。お化け屋敷の装置作りのポイント、小道具、変装の方法、効果音などが詳しく載っていてお化け屋敷を作りたくなる。私は学童の保護者会の役員をやっているのですが、この本をもとに夏のイベントで「お化け屋敷」をマジで提案してみようと思っています。

 

こんな風に全部入りで実用的な『恐怖のおばけタワー』。なんと定価が850円とコスパが高すぎる。「実在の犯罪者」「刑罰・拷問」コーナーが気にならないという人は、怖い話の入門としていかがでしょうか…。