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今度は『シャイニング』!

結論から言います。

大丈夫だったーっ!

 
以前『ローズマリーの赤ちゃん』を見ようとしたものの序盤で挫折した私ですが…。

 
少し前に読んだ『一個人』の映画特集に取り上げられていた『シャイニング』。そういえば『シャイニング』も『ローズマリーの赤ちゃん』と並んで「雰囲気怖い」映画としてよく語られているような…と思って見てみたくなりました。
 
今回は『ローズマリー』の反省を生かし、この映画を見るために有休を取って昼間に見ました。また、事前に予告動画を見て「これならいけそう」であることを確認。
見た結果は…面白かったーっ!ていうかこの映画かなり好き!!本編を1回見た後メイキングを見て、別の日にヴィヴィアン・キューブリックによるコメント付きメイキングも見て、その後もう1回本編を見てしまいました。
 
『シャイニング』が大丈夫だった理由は、昼間に見たこともあるけど脅かしてくる側が「幽霊」だからだと思います。悪魔は得体が知れないけど、幽霊なら馴染みがありますからね!
それから私は息子を出産する前は旅行に関係あるかもしれない(微妙)仕事をしていたので、無人のホテルが怖いと思えないのです。
大丈夫でよかったーっ!

さて、大丈夫なだけでなくかなり好きになってしまったわけですが、好きになってしまった理由は、まず映像のセンスの良さ。それから役者陣の演技から感じられる圧倒的な身体感覚、そしてサービス精神です。
まず映像のセンスの良さについてですが、「脅かし方の趣味が良い」。廊下に双子、237号室など、出るぞ出るぞと脅かした後にはちゃんと何かが出てきます。出るぞ出るぞ→出ない→予想外のところから出る、というようなことはないので監督を信頼して、安心して物語の世界に身を委ねられます。
それから、キューブリック作品に詳しくない私でも気づかされる画面の「対称性」。ロビーに敷いてある敷物の模様などがいちいち左右対称。私が特に好きなのは、序盤、ロビーで原稿を書いているジャックを妻が覗き込んだ後、二人が会話するシーンで妻の背景が左右対称なところと、ダニーがまさに左右対称!なカーペットの模様を利用してミニカーで遊んでいるところです。美しい。
そして「身体感覚」については、やはりジャックがドアを斧で破壊するところににつきます。もはや幽霊関係なく、熱すぎる演技です。あとトニーが「ダニーの口を借りて喋る」ことについて序盤は疑問を感じていたのですが、後半の「REDRUM!」を連呼するところで「これはダニーの口から発せられることに意味があったわ!」と感心しました。これも熱い。
サービス精神、はやっぱり、大量の血が出てくるエレベーターですね。あと「ジャックは今に気が狂う」の原稿。私はこれ、狂気というより感心してしまいました。文章の並べ方とか、文字が不規則に大文字になっていたりして。どちらもボリュームたっぷり、自信たっぷりで出してくるところがいい。そして自信たっぷりといえば「ジャーン!」と出るジャックの凍死シーンも。
なお、私はラストの写真については「ジャックは前世でホテルの支配人だった」派です。
 
ちなみに私が一番好きなシーンはジャックが初めてバーに行くところです。「え?さっきまで棚に酒なんてなかったよね?」と驚いて巻き戻して二度見しました。この自然な驚かせ方、ジャックも一緒に驚いているのでとても気持ちがいいです。やっぱり「脅かし方の趣味がいい」!
そして終盤に出てくる頭の割れた「盛会ですな」おじさんいいねえ…と思って「great party isn't it」で画像検索すると「彼」がたくさんいて吹き出してしまいました。やっぱりそうだよねいいよね!っていうか愛されてますね。

 

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