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トランクルームを閉める音

がらがらがらがらがら、がしゃん。

2年前に家を売って引っ越したとき、もちろん多くの物を捨てたけれど、引越し先のマンションは狭くて、持っていきたい全ての物が入らなかったのでトランクルームを借りていた。
入れていたのは、エアコンと室外機、ダイニングテーブルと椅子、暖房器具、背の低い本棚、雛人形五月人形、スキーなど。あとは衣類と、重箱やコーヒーメーカーなどすぐに使わなそうな物をいろいろとしまっていた。
それが、最初に引っ越した狭いマンションから少し広い団地に引っ越して部屋数が増えたので、エアコンを出して取り付け、本棚を出して本を並べ、ダイニングテーブルの椅子2脚をダイニングの隅に並べて、ちょっとした物置きかベンチにした。それから雛祭りがあったので雛人形を出して、雛祭りが終わったら押入れにしまい、端午の節句があったので五月人形を出して、終わったらこれも押入れにしまった。すると、トランクルームの半分以上が空いたので、残っている暖房器具やスキーや衣類を部屋に運び込み、不要な物を捨てたらダイニングテーブルと椅子2脚だけになった。
このダイニングテーブルと椅子をどうするか。今、私達家族は主に和室で生活している。ダイニングにテーブルを置く場所がないわけではないけれど、迷いはなかった。今の家族は3人だから、椅子1脚だけを持ち出して、テーブルと残りの椅子1脚は処分する。このダイニングテーブルをトランクルームに入れたときに乗っていた車は家族4人で乗っていた車なので大きくて、テーブルもそのまま運べたが、その車は手放してしまった。今乗っている軽自動車にはテーブルはそのままでは入らない。脚2つを外して椅子1脚と一緒にパズルのように軽自動車の後部座席に乗せて、市の清掃センターに持って行った。清掃センターではお兄さんが、軽々とテーブルを取り出してくれた。
テーブルを手放したけれど、特に感慨はなかった。どうしてもっと早く手放さなかったのだろうとも思うが、この早さでしか進めなかった。手放したことに後悔はない。もし将来テーブルが必要になったら、その時の部屋の大きさや、私達家族の生活にふさわしいテーブルを手に入れればいい。

シャッターを閉めたら、中はきっと真っ暗。