アタマジラミのことを全く知らなかった私が、ヤツと戦った話

幼稚園年中の娘の頭にアタマジラミの卵が見つかり、駆除に追われていました。

卵が完全に見つからなくなるまで約2週間かかりました。
長かったーーー!!!
どんな風に駆除したか、忘れないように書いておこうと思います。
 
 

見つかるまで

幼稚園から「アタマジラミが流行している」というお便りをもらっていましたが、卵がどんなものかもわからないし、本人が頭をかゆがっている様子もなかったので、特にチェックすることはしていませんでした。
幼稚園での頭髪チェック(流行っているので、一斉に行ったようです)で卵が見つかり、先生から報告を受けました。
 
幼稚園に迎えに行ったとき、髪の毛を持ち上げながら「これが卵です、フケやホコリと違って髪の毛にくっついているのが特徴です」と説明されたのですが、見せられたそれはとても小さかったのでまだピンときませんでした。家に帰って幼稚園からのお便りを読み返し、とても感染力が強いことはわかったものの、どのように駆除したらよいかは書いていなかったのでわからず、得体の知れない虫が我が家にいる、と思うととても不安でした。その日は皮膚科に行く時間がなかったので、不安なままいつも通りの生活をしました。
 

皮膚科を受診

翌日は土曜日だったので朝一番に皮膚科に行き、詳しく説明を受けました。
そこで皮膚科の先生が卵の付いている髪の毛を一本切り「ほら、これです。触ってみてください、取れないでしょ。」と見せてくれたのでじっくり見て、触って、やっと卵がどんなものなのかわかりました(その後、顕微鏡で見てもらってそれは卵ではなく抜け殻だとのことでしたが)。そして「今こうしているみたいに、同じ部屋にいるだけではうつらないんですよ。」と聞いて安心しました。
詳しい注意事項を聞き、シャンプーを出すのでそれを使って駆除してください、と言われて駆除用シャンプーを買って帰りました。
 

【第2類医薬品】スミスリンLシャンプータイプ 80mL

これです。

 

駆除

まずはシャンプーの説明書をじっくり読みました。
シャンプーの使い方のほか、アタマジラミについての説明、駆除方法も詳しく書いてあります。
私はこの説明書を読んで初めてアタマジラミとケジラミが別物だと知りました…。
 
発売元であるダンヘルスケアの製品紹介ページに説明書のPDFがあります。
 
親会社である大日本除虫菊金鳥)のサイトにも、詳しいQ&Aがあります。こちらの方が見やすいですが虫の画像があるので注意。
 
私が実際に行ったことは、
スミスリンシャンプーを使う

説明書の通りにシャンプーしました。

蓋で計量し、泡立てた後、5分放置して流します。「死んだアタマジラミが流れてくるかもしれない!」と思って注意して見ていたのですが、それらしきものが流れてきたことは、シャンプーを使い切るまでありませんでした。最初は虫を見るのが怖かったけど、何も流れて来なかったとなると本当に効いているのかと心配になりますが、最終的にちゃんと卵は駆除できたので、効いたのでしょう。

このシャンプーを3日おき(使用したら2日あける)のサイクルで使用します。

自覚症状はなかったけど、私も同じサイクルで一緒にシャンプーしました。母子家庭なので、私の髪の毛をチェックしてくれる人もいないので。使ってみた感じとしては、特にきつい匂いもなく、泡立ちも悪くなく使いやすかったです。スミスリンシャンプーの後、普通のシャンプーをしてもOKです。

私:ボブ、娘:ロングヘアの2人で4サイクル使用できました。

 

髪の毛に卵がないかチェック

風呂上がりに髪の毛を乾かした後、髪の毛に卵がついていないかチェックします。

(スミスリンシャンプーの説明書によると、シャンプーで成虫だけでなく生きた卵も殺せるらしいので、頭に残っているのは死んだ卵か抜け殻ということになりますが、見た目で区別ができないので、ここでは「卵」と書きます。死んだ卵や抜け殻であっても、幼稚園でのチェックに引っかかってしまうので取り除かなくてはなりません。)

卵はごま塩のごまより一回り小さい感じで、紙の根元から3-4cm以上離れたところに「プツッ」とついています。根元すぎず、毛先すぎないところにある感じです。髪の毛を抜いた時に毛根がついてくることがありますが、あんな感じのものがくっついています。色は茶色っぽいです。

シャンプーに付属の櫛ですきとってもよいのですが、娘の髪の毛は細いので櫛の目の間を楽に通り抜けてしまうし、櫛の目の間を見ても卵が挟まっているかよくわからなかったので、ひたすら髪の毛をかき分けて卵を探し、見つけたらその毛をハサミで切り、ガムテープにまとめて包んで捨てていました。

駆除を開始して最初の2日間は卵の数が20個くらい、次の数日間は7個くらい(ここで「劇的に減った!」と感じました)、次の数日間は2個くらい(ここは長かった)…という感じで見つけられる数が減っていき、2週間後には発見できなくなりました。

 

髪の毛のチェック中にも、成虫には遭遇しませんでした。髪の毛のチェックが日課になってくると、「虫怖い!」というより「卵をこれ以上産み付けられると駆除が面倒だから虫でも何でも早く出てきてくれ(その方が卵を探すより早い)」という気持ちになってきます。

ニットフリーコーム シラミ・卵駆除専用櫛

こういう目の細かい専用櫛もありますが、私はひたすら目視で駆除。

爪が長ければしごいて取っても良いのかもしれませんが、私は毛先までしごいていくのが面倒だったのでハサミでカットしていました。

 

寝具等の消毒

スミスリンシャンプーの説明書には、「感染部を拭いたタオル等、シラミの付く可能性が高いものは、洗濯前に60℃以上のお湯に5分間以上浸けてください。熱風乾燥器で乾燥させることも効果があります。」とありましたが…

全てのものを毎回熱湯に浸けるなんてできないので、できる範囲で以下のことを行いました。

  • 寝具(シーツ、枕カバー、タオルケット)、座布団カバーはこまめに洗濯(ほぼ毎日)
  • 帽子など、頭に触れたもので洗えるものはすべて洗う
  • 主な生活空間であるリビング、寝室には毎日掃除機をかける。布団にも掃除機をかける
  • タオル類、娘のトップスにはアイロンをかける。(アイロンは布団の上でかけて、少しでも卵・虫を殺す作戦)
  • 布団乾燥機を持っているので、こまめに使う

我が家は、普通に洗濯して普通に掃除機をかけている家だと思いますが、夏の疲れもあってちょっと手抜きになっていたかな?と反省して頑張りました。

が、無理は禁物です。できる範囲でやれることをやればよいと思います。感じとしては、「胃腸炎になったとき、どこまで消毒するか?」に似ていると思います。

 

幼稚園を休ませるか問題

 アタマジラミは、インフルエンザのように法律によって出席停止になる感染症ではありません。

学校感染症 - Wikipedia

 

対応は、幼稚園・保育園によって異なると思います。娘の幼稚園の場合は「出席停止ではありませんが、登園は自粛してください」と言われました。「いつまで自粛すればよいのか?」と聞いたところ、「他のお子さんに感染させる可能性があるうちは自粛」とのことでした。

「可能性」というところが何だか要領を得ない感じですが…。

シャンプーの説明書をよく読み、実際に駆除を行っているとわかるのですが、「駆除の完了」の見極めって難しいんですよ。頭についているのが生きた卵なのか死んだ卵なのか、抜け殻なのかは肉眼では区別がつかないし。理論的には、一度のシャンプーで成虫と生きた卵は駆除できる(らしい)ので1回シャンプーしたらひとまず完了したといえるのか?生き残った卵があるかもしれないので2回目のシャンプーまですれば、1回目に生き残った分を殺せた(だろう)から完了したといえるのか?…全く難しいし、駆除を始めたということはスミスリンシャンプーもしているし、毎日髪の毛をチェックしているわけなので、感染を放置しているのではないのだから、その子から感染が広がることはないと思えるのですが。例えば体操着やカラー帽子や、お昼寝で使用するタオルを(娘は延長保育を利用しているので)毎日持ち帰って洗濯するとか、できることはあると思うし、いくらでも協力するのに、と思いました。

でもそこまで幼稚園に要望する気力もなかったので(ちょうど別件で幼稚園とやりとりしていることがあって疲れていたこともあり)、娘の場合は3日間休ませました。

土曜日にシャンプーを始めて2日空けるので火曜日に2回目のシャンプーですが、月~水曜日は休ませました。ちょうど仕事を1日休む予定があったので、そこにくっつけてさらに2日休みを取りました。休んでいる間は、別に病気というわけではないので大きな図書館に行ってみたり、家から少し遠い、動物がいる公園に行ってみたり、二人でランチをしてみたりしました。我が家の場合、子供と出かける場合はいつも息子と娘と私の3人なので、娘と2人だけで出かける機会は貴重であり、娘は楽しかったことでしょう。夏の間は忙しかったので、遅い夏休みと思えば楽しかったです。

木曜日の朝、家で髪の毛をチェックしてから登園し、先生に髪の毛を見てもらい問題なし、とのことだったのでその日から再び通園しました(でも、夜風呂上がりに髪の毛をチェックすると2個とか見つかるんですけどね。見逃していたのか、新たに発生したのかはわからないけど。問題あり/なしの差って何なのかと思いますよ…)。

 

おわりに

この記事を書くのに何日もかけていたら、娘がまた幼稚園から「アタマジラミ流行中」のお手紙をもらってきました。まだ流行っているようです。

でも私は今回の経験で卵の特徴や駆除の方法がわかったので、これからは髪の毛のチェックも行えるし、もし卵が見つかったとしても自信を持って対処できます。そのような経験が身になったことが、良かったといえば良かったかな。ちょっとした卵博士ですよ。

 

あ、卵博士になった私が息子の頭もじっくり見たところ、息子は感染していませんでした。運が良かったのか、駆除作戦が功を奏したのか。

 

あと、娘は木曜日から登園しましたが私は上記の寝具等を消毒する生活の疲れからか体調を崩してしまい、辛い目に遭いました。しかも娘の休みに合わせて休みを取ってしまっていたので仕事を休めない。しかもその週末に小学校の運動会。気合で乗り切りましたが大変でした。

 

駆除生活は大変だけど、対処はできるから別にまた来ても困らないよ、アタマジラミ!