「挑戦」の2。『映画 妖怪ウォッチ エンマ大王と5つの物語だニャン!』感想

今年も妖怪ウォッチ映画を見てきました!

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20日に行ってきたんですが、その映画館でかつて体験したことがないくらい館内が混んでました。スターウォーズのせいなのか、妖怪ウォッチのせいなのか。ユナイテッドシネマなのでシネマサンクスデーで安かったから、というのもあるかもしれない。
スクリーンもほぼ満席。当然ながら子供が多く、画面にツッコミを入れる声が聞こえるようなゆるい感じで見るのは楽しかったです。
 
話としては去年の方が好き。5つのエピソードに分けたことだけでなく、エピソード5単体と去年の映画を比べてみても、去年の方が面白かった。でも今年は「挑戦しているなあ!」と思える部分があって、そこは非常に良かったと思っています。詳しくは後述します。
 
メインというか一番盛り上がる話はラストのエピソード5だけど、この話と去年の映画とでリンクしている部分があって、そこが楽しかった。公開直前にテレビで去年の映画を放送していたから、復習できて良かったー。
(ただ、去年の映画をテレビで見て思ったのは、あの映画の盛り上がりは映画館で見てこそだったなあということ。工場で怪魔を次々と倒す場面とか、テレビだと「あれ?こんなものだったっけ?」となった。)
冬休みに見に行くことが決定している人は、なるべく早く(テレビ放送で復習した去年の映画の内容を忘れないうちに!)、できればクリスマス前に(エピソード4はクリスマスのお話ですし!)行くことをお勧めします。
 
それでは、以下、思いついた感想を好きに書くので、公式サイトにある情報以上のネタバレはしないようにしますが、好きに書いた結果ネタバレになってしまったら申し訳ないので「映画を見るまで余計な情報は知りたくない!」という人は、見てから読んでください。

 

dnnn.hatenablog.com

去年の感想。
ネタバレしまくりな内容感想、結局書いてないなあ…。

 
 
 
 
 
 
 
 
 
感想
世にも奇妙な妖怪ウォッチ!
いや、もう私は妖怪ウォッチにパロディや引用が出てくるたびに驚いたり喜んだりするのをやめたんだ。妖怪ウォッチというのはそういうものなんだから。何でもありなんだから。でも上に書いた通り、自身の前作からの引用はとても良かった。
 
今回の映画で一番活躍したのはUSAピョンではないだろうか。エピソード4はUSAピョンの話だし、エピソード5で前作のメンバーと一緒に闘う、というのも嬉しい限り。ソリ、車、サーフボード(…は、持っているだけで乗っている描写はなかったかな?)などの乗り物を平然と操るUSAピョンかっこいい。
 
横から見たコマさん問題。

 こんな風にTwittterのアイコンを自分で描いた横から見たコマさんにしているほど横から見たコマさん好きの私ですが、今回の映画はコマさんの話(エピソード3)があったにも関わらず横から見たコマさんは少なかった。でも、「エピソード5で姿が見えなくなる寸前の姿が、横から見たコマさん」とか「横⇔正面と顔を動かしてみせるコマさん」など、横から見たコマさん好きをうならせる渋い描写が多かったので満足です。

製作者側としては「目を細めるコマさん」推しなのかなあとも思うけど、これからも横から見たコマさんをしつこくウォッチしていきたいと思います。

 

大人目線で見て気になった変な部分は、ちょっと何とかしてほしいと思った。特に、子供を連れてきた親たち全員が「ありえない!」と思ったであろうエピソード3の赤ちゃんの描写。クライマックスであの赤ちゃんにアレをさせなくても、心のつながりを表現する方法はいくらでもあると思うんだけどなあ。

 
上に書いた「挑戦しているなあ!」と思った部分。それは、これまでの妖怪ウォッチが意図的に避けてきた「世界観を作ること」が行われ始めたということ。前作で妖怪ウォッチらしさというのは「妖怪を召喚できること」だけであったが、今作では「(妖怪ウォッチの世界では)死んだらどうなるのか?」および「妖魔界と人間界との関係」が描かれている。その描き方はいつもの妖怪ウォッチと同じく引用だらけではあるんだけど、「描くこと」自体は前作でもテレビ版でも行われていなかったことなので、私はこれを挑戦だと思った。次回作につながる重大な一歩になるんじゃないかな。今作では、テレビ版では決して出会わないケータとイナホが出会ったわけだし、映画は映画で独自の進化を遂げていってほしいです。
 
最後に。エピソード5のクライマックスに登場するすごくかっこいいあのアイテム、見た瞬間「え!?コレまさかクリスマス直前というこのタイミングで発売されるの?」と親としては焦りまくりました。そして家に帰ったら今月号のコロコロの裏表紙に載っていたのでひっくり返りそうになりました。12月26日発売なんだね。幸い、うちの子供たちは「クリスマスに欲しい!」とはならなかったですが。
バンダイ公式サイトにもしっかり出てるんだね…。