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かのんちゃん

夕方ママと一緒に自転車でスーパーに買い物に行く途中に団地の中を通り抜けたら、同じクラスの男子3人が遊んでいるのが見えた。
通り過ぎながら、「クラスの子?」とママがわたしに聞いた。「うん。」
安藤くんと中村くんと山崎くんだ。

買い物が終わって、帰り道にまた団地の中を通ると、安藤くんが道路の真ん中にうずくまって泣いていた。中村くんと山崎くんは、少し離れたところで困ったような顔で安藤くんを見ていた。
反対側に6年生が3人いた。
「どうしたの?」とママが安藤くんに聞いた。
「おれは中村くんと山崎くんと遊びたいのに、6年が自分と遊ばないとお前とは一生遊ばねーぞって言った。」
そっか。」
ママは少し考えた後、6年生3人に「こんにちはー」と挨拶をして、「低学年を泣かせちゃダメだよ!」と言って、「行くよ!」と自転車をこぎ始めた。
「安藤くんが泣いてた。」
「でもきっと明日も一緒に遊んでると思うよ。結局、いつも一緒に遊んでるんだから。」とママは言った。

次の日学校で安藤くんに「昨日、泣いてるの見たけど。」と言うと、安藤くんは「あー、うん。でも、今日も遊ぶ約束したんだ。」と言った。
『結局、いつも一緒に遊んでるんだ。』