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『カルテット』の思い出

『カルテット』終わっちゃいましたね。

とても寂しいですが、最終回のあの、それぞれの思い出がフラッシュバックする熱演と、これからも何とかやっていけそうな4人を見ていると、終わることを受け入れざるを得ないですね。

上の子供が小3なので、我が家では「家族で揃ってテレビドラマを見る」という経験がまだ少なくて。『真田丸』から「ドラマを続けて見る」ということを始めて、『逃げ恥』で「ドラマの感想をあーだこーだ言い合う」ことの楽しさを知って、そしてようやく時は満ちたというか!『カルテット』が大変良くできたドラマだったおかげで、とても楽しい時間を過ごすことができました。というわけで「我が家の『カルテット』の思い出」を書きたいと思います。

 

そもそも私は熱心にドラマを見る人間ではなくて、映画だってそんなに見に行かないし、高橋一生のことなんて『カルテット』を見るまで知らなかったくらいだ。何で見始めたのか覚えていない。『逃げ恥』最終回で『カルテット』の予告が出たとき「なんだかよくわからないな」と思ったのは覚えているんだけど。

それが、ネットの評判だったと思うんだけど、でもその評判をどこで見たのか覚えていないんだけど、「『カルテット』が面白いらしい」と知って2話から見始めたのである。そして何だか気になって2話は2回繰り返して見たけど録画は消してしまったのである。そのときは「面白い!」とまでは思っていなかった気がするんだけど、とりあえず3話も録画して。そして、2話を見た時点で「これは流し見するようなドラマではないな」と思っていたので、平日にとりあえず1回見た後、週末の夜に子供達が寝た後じっくりと2回目、3回目を見るという生活をしていたのである。今思うと、この時点でハマっていたといえる。

ある週末の夜に4話をじっくり見ていたら偶然息子が起きてきて、何だか興味を持ったらしく一緒に見たいというので、見た。そしたら息子はさらに興味を持ったようで、次回以降も必ず録画してほしいと言った。4話は家森さんの話で、家森さんの息子はちょうどウチの息子と同年代だし(リコーダーを習うのは小3からなので多分同じ小3)、ウチも離婚家庭なので息子の興味を引く話であるのは当然なのである。息子なりに思うこともあったようで、我が家の離婚についても聞かれたので、私は自分の思うことを話した。ドラマの感想も話した。私の感想は「あんな小学3年生の子、そういないと思わない?」だ。息子は何も答えなかった。よくわからない、あるいは自分と違う考えであるときは軽く聞き流すということを覚えたように思った。それは良いことだと思った。だってさー息子の周りにも離婚家庭の子は多いけど、離婚家庭の子が自分から「離婚」というワードを口に出すことはまずないよ。しかも当事者である親に向かって。でもそのあたりはドラマなので別に気にならないのであった。そんなこと言い始めたらほかのシーンだって当事者からしたら「こんなものじゃない」と言えるのかもしれないし。

さておき、息子がハマったので、私も堂々と一緒に録画を何回も見てあーだこーだ言い合う毎日が始まった。クラスでも何人か見ている同級生(でも『逃げ恥』ほど多くはない印象)や、教室が荒れているので支援に入っている先生と語り合っていたらしい。キーワードは、初期においては「巻さんは夫さんを殺したと思う?」だ。楽しそう!私は会社ではそこまで周りと熱く語れなかったので羨ましい…。

堂々と見ていると6歳で年長の娘も一緒に見ることになるのだが、他のことをしていたりしてあまり画面は見ていない。でも見ていないようで見ていて、タオルマフラーを首に巻いて「巻さんのマフラー!」とか言い出すから面白い。そして『おとなの掟』は皆で歌う。車で出掛けるとき、ウチの車のオーディオは調子が悪いので冬は30分くらい起動しないのだが、ずっと『おとなの掟』を歌いながら行ったことがあった。歌うとき「出だしは巻さんの声を真似して」とか「『滅びの呪文』のところは怖そうに歌う?」とか「『手放してみたい〜』のところは力強く歌いたいね」とか言い合って。特に息子には「歌い方を考えながら歌うのは楽しいよね!学校の音楽も同じだよ!楽器も同じだよ!」ということを伝えたかった。音楽(特に楽器)に苦手意識があるもので。

あと感想を言い合うことで少しでも国語に役立たないかとかね…。あまり本好きじゃないもので。しかし、決してお勉強で見ているわけじゃないけど、このドラマの登場人物の気持ちを的確に説明できたら国語なんて100点じゃないだろうか(答えは一つではないが)。

あと「大人は時にウソをつくものである」ということがわかったようなので良かったかなと。『カルテット』の登場人物は皆ウソをつきますからね。

 

とにかく2017年の冬にふさわしいドラマでした。別府さんが「僕は皆さんの、ちゃんとしてないところが好きなんです。例え世界中から責められたとしても、僕は全力で皆さんを甘やかしますから」って言うの、良かったなぁ。どこまでも自己責任で、「ちゃんとした」ことが求められる今日において、なんと心強い言葉だろうか!

 最終回を見た後で「カルテットを見ていた」同士で話すときのキーワードは、「カルテット4人の中で誰派?」と「真紀さんは義父を殺したと思う?」だ。

私の答えは「真紀さん派!」「真紀さんは殺してない!」だ。

真紀さんの、どこまでも謎な感じがいいんだよなぁ。私は「こぼれたのかな」と真紀さんが言ったのは殺意のことで、実際に手を下してはいないと思う。でも、それにしてはすずめちゃんが深刻な顔で真紀さんを見返しているとは思う…。答えは一つではない。