『シートン動物記』の狼王ロボの話は感想文にぴったりだ

読書感想文関連のエントリ盛り上がっていますね。

私はこちらのブコメに書いた通り、あらすじはいらない派です。

読書感想文のフォーマットつくりました。 - 凡夫じゆうちょう

私はあらすじと引用いらないからひたすら個人的な感想を読みたい派。『ニッポンの書評』いいよね。

 

うちの小1息子の夏休みの宿題には読書感想文ないのですが、

昨日たまたま息子に頼まれて、シートン動物記の狼王ロボの話まるまる一冊を朗読しました。

所要時間は約一時間…。
 
読みながら「これって読書感想文にぴったりの本だな!」と思いました。
 
ちなみにこの版です。
小学校低学年向け。
シートン動物記 (子どものための世界文学の森 19)

シートン動物記 (子どものための世界文学の森 19)

 

 

なぜこの本が感想文にぴったりなのかというと、この本のテーマには答えがないから。
狼目線だと人間が敵、人間目線だと狼が敵になる。
(でも作者はだんだんロボに同情していくが)
どちらからでも感想が書けるし、どちらが100%正義というわけでもないので、いくらでも考え続けられる。よい考える訓練になる。
 
でも、この本はノンフィクション(風)だけど、もっとバリバリのファンタジーで、物語の世界に引き込まれるような本も感想文にはいいよね。
 
ところでこの「子どものための世界文学の森」(集英社)版のこの本には、巻末に小学3年生が書いた感想文の例がついている!
これを読んだら子供は書き写しそう(^_^;)
タイトルが「132個のわな」!秀逸!!でも残念、あらすじを書いちゃってるし、132個のわなについて1/5くらいしか書いてない。132個のわなで全部書いてほしかったわ…。

※ちなみに「132個のわな」とはラストの章(ロボのさいご)の前の章、ついにロボをとらえる章の章名。