育児が辛い母親たちの叫び、15年前。『叱ってばかりの私』
今、実家から母が遊びに来ているのですが
母と息子(小1)との関わり合いを見ていて、「あれ!?」と思うことが多くて。
母は息子を突き放します。それも、突き放しておいて見守るんじゃなくて「知らない!勝手にしなさい!」とキレて突き放します。
息子が小学生になって、友達との関わりなどから精神的にぐんと成長したのですが、それを持て余しているように見えます。
言われたことに対して「何で?」と聞く息子に、「『何で?』って言うんじゃありません!」と無理やり終了させてしまいます。
うーん…私もこんな風に育てられていたんだとしたら悲しいな。覚えてないけど。
でも、もっと息子が幼かった頃は仲良くやっていたんですよ(言い返してこなかったからかもしれないけど)。母が今の息子に慣れてきたら、また状況が変わるのかな?
とりあえず母には「こういうとき、うちのルールはこうだから。」とはっきり言ったり、「あれ!?」と思った時は「それはないよね。」とその場で言い返したりしていますが。
まあ、ほどよく物理的・精神的距離を置くことが大事だろうね…。
そんな感じで母にイライラしているんですが
「そういえばあんな本があったなー」「孫育てで衝突、みたいな話題も載っていたかな?」と思って図書館で借りてきたのがこの本です。
この本の発行は1999年、今から15年前です(雑誌に掲載されたのは94年と96年)。
当時こういった「叫び」を投げかけるとしたら雑誌への投稿だったのでしょうか。
「叱りすぎてしまう」「叩いてしまう」「言葉の暴力がやめられない」悩みの声がたくさん載っています。
この中で「義母や実母の干渉」についての投稿は3通しかないんですよね。
そうか、義母の干渉問題の方が大きかったのかも。
ていうかここにある「『義母一族の血が流れているんだ』と思うと、子どもを捨ててしまいたくなる」千葉県・匿名希望28歳の人が凄まじすぎて…
(要約)
9か月で帝王切開、子供は未熟児室に入ったが、義母が勝手に子供を面会室に連れ出して親戚にお披露目。
職場復帰するも、夫は家事育児を全く手伝ってくれず、自分がすべてこなす。土日も夫は昼過ぎまで寝ているので、自分が平日できない家事や買い出しなどを行う。
プラス毎週、孫を見たがる義母のために車で1時間かかる夫の実家に連れて行かれる。夫の実家では子供が自分の元に戻されるのはおむつ替えと授乳のときだけ。それ以外は3~6時間放置。夕食も毎回食べて帰ることになり、家に着くのは12時近く。それから翌日の仕事の支度などしていたら睡眠不足と疲労から自律神経失調症と脳内出血で入院。開頭手術。
義母が付き添いをしたが、義母の姉妹たちが毎日面会に来る。
仕事は結局辞めた。退院してから無気力になってしまい実家にいたが、子供を連れに来た夫と口論になり呼吸困難、救急車騒ぎ。
離婚はできなかった。
この人今どうしてるんだろう。離婚したのかな。親子とも元気に暮らしていると良いけど。
「叫び」の内容は、15年前ですけど現在にそのまま通じます。
(現在だったらyahoo知恵袋とか発言小町に書くんだろうな)
また「専門家による『叱りすぎ』のカウンセリング・ルーム」として精神科医・大学教授などからのアドバイスも載っているのですが、内容が古いとは感じませんでした。
本の最後に「キャッチング・ボイス(反響の手紙)」として本の前半に載っていた投稿へのメッセージ(一部だけど)が載っているのも良い。
うちの子供たちが今より小さかった頃(上の子2歳下の子0歳くらい)読んだときはだいぶ励まされました。図書館で3回は借りました。
既に絶版の本ですが、図書館などで見かけたら育児でお悩みの方は読んでみてください。
Part2、『読んでくれて、ありがとう』(「叱ってばかり」問題だけでなく投書全般をまとめた本)も面白いですよ。