初めての読書感想文は、(私が)すごく難しかった。

1年前にこんな記事を書いていましたが…

dnnn.hatenablog.com

 ついに息子(小2)に読書感想文の宿題が出た今年になって思うのは、上記の記事は完全に大人目線であったなあということです。
あらすじを書く、書かないとかどちらでもいいわ。自分の言いたいことを伝えるために必要であるなら好きなだけ書けばいいんだ。小3であれだけ書ければ十分だよ。サンプルの彼ごめん。

 

今年の夏は「読書感想文のテンプレ」問題もありましたね。

togetter.com

 

さて、我が家の場合。

息子はとにかく「書く」 ことに苦手意識を持っているので、書かせるのに苦労しました。

一応学校から「読書感想文の書き方」というオリジナルのプリントが出ているのですが、A4一枚の簡単なもので、ヒントというか、本当にポイントだけしか書かれていない。

  1. 本を選ぶ
  2. 読む
  3. メモを作る
  4. 書く
となっているのですが、「4.書く」なんて「メモをもとに書いてみましょう」だけ。「3.メモを作る」は、「本を読んで気になったことをメモしてみましょう」となっていてメモの例がいくつかあるのでこれがテンプレといえばそうなんだろうけど、「この内容にとらわれる必要はありません」ともあったので、息子の学校はテンプレ反対なのだなと解釈しました。
(でも今回問題になったテンプレは、夏休みのドリル「サマー16」の3年生用の付録らしいので、夏休みのドリルが毎年「サマー16」である息子は来年普通にテンプレを持ち帰ってくるのかもしれない。)
 

書くことが好きな子なら、きっとこのヒントだけで初めての読書感想文も書き進めることができるでしょう。

でも息子は無理でした。個人の性格?男子だから?で作文が苦手な上に、授業でも作文はあまり教わっていない。一学期の授業参観が国語で、「書く」系の課題が行われていて、書ける子と書けない子の差が大きいなと思っていたんだけど、先生の教え方は書ける子に合わせたものだった。その時点(6月)では感想文の書き方は教わっていなくて、夏休みまでに教えますということだったんだけど、そんなに簡単には身につかないよね。私が小学生の頃と比べて、「書く」宿題も少ないし。

そんな感じなので、「読書感想文やろうか」と言っても机に向かいながら頭を抱えてしまっているんですよね。

 

そんな息子と一緒に私がやったこと。

  • メモ作りを一緒にやる
  • ひたすら励ます

メモ作りは、いきなり「この『ヒント』に書いてあるみたいにメモを作ってごらん」と言っても書けなかったので、最初はインタビュー形式にしました。メモを持って、新聞記者のようにインタビューをして、興味深そうに結果を書き込んでいきました。それでもこの時点ではやる気がなく、

「一番面白かったところは?」「忘れた」

「主人公に言いたいことは?」「ない」

みたいな感じでしたが…。

 

そしていざ「書く」段階になったらひたすら励ましました。何とか「書けそう」なことから書き始めさせて、「できない」「書けない」と言い出したら「そんなことない、絶対書けるから!」「できる!君ならできる!」と松岡修造のように熱く励まし続けました。『村上さんのところ』にあった「ひょっとして、その息子さんは……」を思い出して、「君は、よく独り言で物語を作ってるよね?それって、将来作家にになれるかもしれないよ。村上さんっていう、すごく有名な作家の人が言ってた。お話を作る才能があるってことなんだから、感想文だってきっと書けるよ!」とかも言ったかなあ。『村上さんのところ』が役に立っている。

そんな感じで励まして、励まし続けていたらだんだんエンジンがかかってきたらしく、最終的にはインタビューのときとは違うことを書き始め、表現にも自分なりに気を使い始め、原稿用紙2枚では書き足りないくらいでした。書きあげることができて自分でも驚いたようです。すごく自信がついたようでした。

 

でも、ものすごく時間がかかったし疲れました。最初から「親がここまで見てあげてください」と言われていたら「やってられるか!」と思うレベルです。

学校で「書きたい気持ちにさせること」とか、単に「最低限、書くための技術」でもいいんですけど、書けない子に対してもっと何かできることってないんでしょうか。先生によるのかもしれないけど、もっとフォローしないと、書けない子はただ作文が嫌いになっていくだけのようで、書くのが好きな(小学校の頃も、今も)私は何だか残念です。